「なぜ、一つの部活にしか入れないの?」
小さな学校での部活動は、人数が少なくてチームが作れないことがよくある。これって、仕方のないことなのでしょうか。小さな学校でも部活動を活性化することができないのだろうか。本校の総合的な探究の時間「鹿追創生プロジェクト」のスポーツ班の15名は考えました。本当に仕方のないことなのか。
解決策を議論している中で出てきた声が、「なぜ、一つの部活しか入れないの?」という声でした。もし一人が複数の部活動に所属できたのなら、解決できるのでは?さらにメインとしている競技技術も、他のスポーツを経験することでさらに高みを目指せるのではないか?その仮説を実証するために、彼らは動き出しました。
「Sport in Life プロジェクト」の公募で選ばれました!
本校スポーツ班の生徒達が、体育の下川部教諭、豊田教諭とともに、本校のプロボノメンターの慶応大の渡辺今日子さんとSports X initiative 代表の冨田欣和さんと議論をして、打ち出したのが、部活の「ボーダーレス」化です。つまり兼部が当たり前になるスポーツ環境づくりです。
文化部の人も、帰宅部の子も、お互いを分けているボーダーを取り払い、皆でスポーツを楽しむ環境づくりを彼らは作ろうとしています。
地方のスポーツ環境の常識を破るための様々な計画を立て、スポーツ庁の「Sport in Life プロジェクト」の公募に申し込んだところ、なんと全国10団体の中に選ばれました。
2020年10月10日(土)十勝毎日新聞の社会面に大きく取り上げられました。本当に嬉しいことは、この動きが鹿高生自身の発想から生まれたことだからです。徐々に、ボーダーレスが始まっています。
日本の部活動の常識を破って新たな高みを目指す彼らの挑戦をどうぞ応援よろしくお願いします。