鹿追高等学校のスポーツ参画プロジェクト
少なさから部活動自体が成り立たない状況が表出しています。結果として生徒がスポーツを親しむ機会が奪われ、さらにスポーツ参画率が低下するという悪循環に陥っているのです。
より多くの生徒が様々なスポーツに触れ、楽しむ機会を創出するため、鹿追高等学校では生徒のスポーツ参画率を向上するためのプロジェクトを2020年からスタートしています。
私たちは、スポーツ参画率向上の方法として「する」「みる」「ささえる」の3視点からアプローチを図っています。
安心安全にスポーツを楽しむための環境整備
スポーツを観て楽しむための環境整備
スポーツ環境を支える貢献ができるための環境整備
主体はあくまでも生徒たち!
特徴的なのは、すでに運動部に加入している生徒だけではなく、鹿追高等学校に在籍する生徒全員(約140名)が対象であることです。生徒の希望や特性によって「する」「みる」「ささえる」の3視点のいずれかで運動・スポーツに自分らしく関わっていくことが大切と考えています。
また、あくまで主体は生徒。従来の部活動の在り方を見直し、改革案を立案・実行していくのは、鹿追高等学校の生徒たちです。改革プロジェクトチーム「ブカイプ」を設立し、外部からの専門的知見を得る場を設けたり、ICTサービスの導入により、生徒たちが自発的にプロジェクトに関わっています。
部活のボーダーレス化
チームを組めなかったり、人数減により部活動が成り立たない状況を打破するために、1人が複数の部活に参加する「兼部」を推奨します。
生涯スポーツという観点からは、いろいろなスポーツに取り組むことはプラスになると考えています。
eSports体験の導入
スポーツ初心者やスポーツの実施にブランクのある生徒たちに対して、eSports体験を導入していきます。
ゲームの中でのバーチャルなスポーツ体験はリアルなスポーツ体験の入り口として評価を得ており、世界的にスポーツチームやスポーツ団体がその活性化を目的に導入を進めています。
オンラインを活用
オンラインでのアスレチックトレーナーによる指導や、遠隔でのスポーツリハビリテーション、 ICTを活用したコンディショニングやトレーニング管理を導入します。
オンラインを活用することにより、都会ではあたりまえの環境が整っていない現状を打破し、スポーツに挑戦しやすい環境を作ります。そしてそれは部活動顧問の負担を軽減することにもつながっていきます。